社員の個性が見えやすい！研修でグループワークを実施するメリット

社員研修を重視する企業はたくさんあります。しかし「研修のメリットがわからない」「積極的に実施したいけど、効果的な方法って？」などとお悩みの担当者の方も少なくないのではないでしょうか。そんな方のために、この記事では社員研修の中でもとくにグループワークに関して、実施するメリットから効果を上げるための注意点まで解説します。

社員研修でグループワークを実施するメリット

社員研修でグループワークを実施することには、たくさんのメリットが存在します。ここではまずその魅力について確認していくことにしましょう。

実際にグループワークに取り組む社員側は、実践的な内容によりさまざまなスキルを身に付けることができます。グループワークを成功に導くためには、テーマに対して自分の意見を出したり他人の意見を聞いたりすることが重要です。

考えをまとめる際には論理的な思考力や柔軟性も必要になるでしょう。これらはそのままチームとして仕事をすることの学びにもなり得ますので、とくにまだ経験の浅い新入社員研修などでは効果的とされています。

グループの意見をプレゼンで発表する形のものであればプレゼン能力も養うことができますね。また、話し合いや作業などが必須になりますので、コミュニケーションの活性化につなげることも可能です。

グループワークを提供する研修担当者側としては、一人ひとりの個性を把握しやすいことがメリットといえるでしょう。取り組む姿勢をよく観察することで能力や傾向、ポジショニングなどを発見することが可能です。

これは配属や異動などを考える際ミスマッチを防ぐことに役立つので、グループワークは双方にとって実施するメリットの多い研修であるといえます。

研修で実施するグループワークの種類

グループワークにはさまざまな種類が存在します。実施する際には効果を知った上で内容を考える必要がありますので、ここではその種類についても理解を深めておきましょう。

最も馴染みの深いグループワークといえば、やはりプレゼン型が挙げられそうです。テーマについてグループディスカッションをし、最後には発表を行います。プレゼン型で養われるのは、異なる意見を論理的にまとめてわかりやすく伝える力です。

よりビジネスに即したトレーニングを行いたい場合には、課題解決型のグループワークが実施されることもあります。こちらはプレゼン型と同じようなプロセスで、与えられた課題の解決方法を考えるというものです。

合意形成に重きを置いたグループワークを行いたいなら、選択型を実施するのが有効でしょう。選択型は複数の選択肢に対して順位をつけたり最善のものは何か選び出したりするグループワークで、有名なNASAゲームのほか、さまざまに類型が存在します。

よりコミュニケーションの活性化を図れるグループワークを実施したいなら、作業型がおすすめでしょう。作業型は手や身体を動かすグループワークを指し、実際に成果物を作り上げるということが特徴となっています。役割分担や時間配分などを考えなければならないので、実務に関連したスキルを養うことも可能ですよ。

また、グループワークの中にはゲーム型の取り組みも存在します。学びの中に楽しさを散りばめることができ、積極的に参加してもらいやすいのが特徴的です。こちらの形式も、とくに社員同士の親交を深めたい場合などにはうってつけといえそうです。

社員研修でグループワークを行う際の注意点

グループワークにはさまざまな種類、そして異なる効果が期待できることがわかりました。それを踏まえた上で、最後に効果的なグループワークにするため、実際に行うときの注意点についても知っておきましょう。

まず、グループワークを企画する際には、実施による目的を明確にしておくことが重要です。研修終了時にどうなっていて欲しいのかをしっかりと考えた上で、グループワークの内容を詰めていくようにしてください。実施するタイミングや難易度は適切かどうか考え、調整する必要があることも忘れないようにしましょう。

次に、テーマに関してもよく検討しておく必要があります。全員が取り組めるテーマを設定しなければ、活発な議論は期待できません。そうでない場合には、事前にポイントを解説するようにしておくなど工夫することが望ましいですね。

また、グループワーク終了後にはフィードバックなどを行い、やりっぱなしにしないことも重要です。せっかく時間をかけるのですから、ぜひ有意義なグループワークができるようにしましょう。

 

まとめ

グループワークには多くのメリットがあることがわかりました。目的に合わせて企画をすれば効果的な学習も可能になります。しかし「より成果のある研修を！」と考えたときには社内のノウハウに限界を感じることもあるでしょう。

そんな企業のために現在は社員研修の外部委託ができるサービスも豊富に存在します。質の高い研修を取り入れたいと考えているならそのようなサービスの利用を検討してみてもいいのではないでしょうか。