今注目を集めているCCTってどんな研修?得られる効果や進め方とは

公開日:2022/04/15   最終更新日:2024/03/27


近年、さまざまな研修の中でCCTが注目を集めています。CCTによって社員の理解力を深められ、企業にとっても大きなメリットになるでしょう。そこで、今回はCCTの特徴や得られる効果、さらに進め方などを紹介します。リーダーシップ研修にも効果が期待できるので、ぜひ参考にしてください。

CCTで得られる効果

CCTというのはConcept Clarification Testの略であり、受講生がディスカッションやディベートを通して研修内容の理解を深めることを目的とした手法です。もともと、研修のフィードバックや重要なポイントを再認識することが狙いであり、今ではさまざまな研修で注目されています。

また、CCTを取り入れることで主に4つのメリットが期待できるでしょう。

研修内容の理解を深める

研修中にグループディスカッションやディベートを行うことで、研修内容をより深く理解できるようになります。受講生同士が一つのテーマについてそれぞれの意見を共有することで、理解しやすくなることが期待できます。

受講生の理解度を把握する

個別テストを通して理解度を把握できるようです。受講生が間違えた解釈をしていないか、どれくらい理解しているのかが把握できるので、研修の更新を行ったり、再研修を検討したりすることができるでしょう。

興味関心を増加させる

講師が前に立って資料を使用し、研修を行う場合はどうしても単調になってしまい、受講生の集中力がもたないことがあります。さらに、座学形式の場合は受講生が発言しにくいため、研修の効果が薄れてしまう恐れがあります。しかし、CCTの場合は受講生が参加してディスカッションなどを行うので、興味関心を引き立てることができるでしょう。

重要ポイントを再認識させる

受講生同士がそれぞれの意見や考えを発表したり、討論したりすることで、重要なポイントを再認識できます。どの点が重要なところなのか、なにが大切なのかを受講生同士が共有できるのでCCTは非常に効果的な研修手法といえるでしょう。

CCTの進め方とは

CCTは5つの流れで進めていくのが一般的です。まずは一般的な研修と同じように講義形式で研修を進めていきます。その際、ディスカッションやディベート、個別テストを実施することを受講生にあらかじめ伝えておきましょう。事前に伝えておくことで、「しっかり講義を聞こう!」という姿勢に変わり、受講生の理解力が高まるでしょう。

そして、講義形式の研修が終わったら、テストを実施します。ただ、テストには合否などがあるわけではなく、あくまでも受講生の理解度を見るために使用することを前提にしましょう。

そして、問題数が多すぎても受講生のストレスになってしまうので、10問~20問くらいに抑えておくことをおすすめします。その後、グループをつくってディスカッションを実施します。グループの作り方はさまざまですが、他の部署の社員と組み合わせると部署間のコミュニケーションが図れるので研修の効果が期待できるでしょう。

そして、ディスカッションが終わったら、講師がそれぞれの答えや意見を解説します。その際、グループ内ででた答えのプロセスを注意深くヒアリングすることが大切です。

というのも、講師が答えを発表しても、それが絶対的に正しいと断言してしまうのは新しいアイディアを制限してしまうことになります。そのため、グループの答えや意見がどのように導き出されたのかをしっかりとヒアリングすることがポイントです。そして、すべての答えや意見、プロセスのヒアリングが終わったら、集計を行い次回の研修に活用します。

CCTを行うときに気をつけたいこと

研修でCCTを取り入れるのは非常に高い効果を期待できます。しかし、注意点を守らなければ効果が半減してしまうかもしれないのでしっかりと理解しておきましょう。

たとえば、ディスカッションの時間です。議論がヒートアップして時間がオーバーしてしまうことがあります。しかし、決められた時間内に答えを導き出すというのもスキルの一つです。そのため、時間厳守を徹底することが重要なポイントになるでしょう。

そして、実際の業務を含めたテーマにすることが大切です。漠然としたテーマだとイメージがつきにくく、議論が進まない可能性も否めません。しかし、実際の業務や職場環境を題材にしたテーマであれば、受講生もイメージしやすく議論をスムーズに進められるでしょう。

そして、質疑応答の時間を設定するのも重要です。講師からの一方通行形式ではなく、受講生が疑問に感じたことをしっかりと解消するのも研修の意義といえます。そのため、研修後にはしっかりと質疑応答の時間を設けて、受講生の疑問点などを解消することが大切です。

 

まとめ

CCTはさまざまな研修で注目されています。中でもリーダーシップ研修やマネジメント研修に非常に効果があるとされています。CCTを取り入れることで受講生の理解を深められ、発言力や思考力も養うことができるでしょう。リーダーシップやマネジメントには発言力や思考力も重要な要素の一つです。そのため、CCTはリーダーシップ研修やマネジメント研修において非常に効果的な研修手法といえるでしょう。

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